チャネルマネジメントは、この社名が示すように、主にメーカーの「チャネルマーケティング」をサポートする会社です。「チャネルマーケティング」は一般的には流通チャネルへの様々な施策によって、より効率的・効果的なマーケティングを促進することですが、私たちは「商品やサービスと顧客の出会い方のデザインであり、その開発と関係づくり」と捉えています。 「チャネルマーケティング」は、メーカーの競争優位の一つの源泉であるにもかかわらず、これまで商品開発や広告、プロモーションと比較すると自らがコントロールしにくいが故にマーケティングの中で重要な位置を占めてこなかったのも事実です。しかし、現代の大きな社会変動の時代にあって商品と顧客との新しい出会い方こそ、マーケティングのKFS(キーファクター)であると認識しています。
現代のチャネルマーケティングの戦略課題の一つが既存チャネルとの関係づくりのための新たな営業力開発といえます。組織小売業の台頭によってメーカーのチャネルへのコントロール力は徐々に弱まることになりました。そのコントロール力の源泉であった特約店制度、系列店政策、リベート政策など"三種に神器"に変わる新たな関係づくりのために武器がISMやカテゴリーマネジメント、チームマーチャンダイジング、取引制度、さらにはPB対応であったといえます。 また、それまで大手組織小売業の本部商談中心営業という量の視点からABC分析による"ロングテール"と位置づけられていた中小売企業への新たなアプローチも新たな課題となっています。 いずれにしてもこれらの課題に対応できる新たな「営業力」が求められているということができます。
ネットインフラを中心とするメディアの多様化や人口構成の変化や若い人たちの購買行動の変化によって、既存業態やチャネルの弱体化し、新しい出会いの場と出会い方の開発が要請されています。 また、新規事業などによる新たな販路開拓の必要性も言うまでもありません。その出会い方はインターネット通販に止まらず、医療施設、高速道路、駅ナカ、スポーツクラブ、居酒屋などの業務市場、さらには直営店など、既存系列チャネル、職域などその販路は多岐にわたっています。いずれにしてもこれまでの既存事業での主力チャネルとは異なる顧客接近チャネルの開発は事業成功の前提条件となっています。
従来型マーケティングの限界が叫ばれて久しい。現代のようなメディアの多様化は認知率が購買を保証しなくなっています。さらに価格と販促刺激によって獲得した店頭シェアがストレートに売上高と市場シェアの獲得につながらなくなっています。 購買が最終に完結する店頭は従来にも増してその重要性が指摘されています。カスターマー(消費者)マーケティングに加えて、ショッパー(買物客)マーケティングという視点で店頭での需要創造や価値訴求の様々な取り組みを探っています。
消費不振が深刻です。不振の要因とその対策が様々に提言されています。私たちは消費不振を商品(サービス)と顧客との"出会いの場"や"出会い方"にズレが生じているのではないかという問題意識をもって様々なお手伝いをしています。